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【事業再構築補助金】申請のメインターゲットは製造業!
「事業再構築補助金」の「成長枠」の申請対象となる業種・業態は限られています。
第10回公募で新設される成長枠では、過去~今後のいずれか10年間で、市場規模(製造品出荷額、売上高等)が 10%以上拡大する業種・業態に属していること
申請対象となる業種・実態のリストは下記リンクで確認できます。
現在、900以上の業種・実態が指定されていますが、その多くが製造業です。
そのため、「事業再構築補助金」は製造業をメインターゲットとした補助金と言えるでしょう。
第8回公募「事業再構築補助金」では、申請者のうち約2割が製造業でした。
また、採択者のうち25.5%が製造業でした。
「採択者の1/4近くが製造業」というのは、かなり多い割合です。
【事業再構築補助金】「有望度」を活用して採択される事業計画を作ろう!
説得力のある事業計画を作る上でぜひ活用したいのが、「事業再構築補助金」の公式サイトで示されている「有望度」です。
「事業再構築補助金」では、過去のデータにもとづき申請率と採択率の2つの観点から「有望度」というもの作成。
有望度は、高・中・低の3段階あります。
「有望度の高い事業テーマを選べば、採択率が上がる」というわけではありません。
高・中・低にはそれぞれの抑えるべきポイントや特徴があります。
自社の事業テーマがどの有望度に該当し、その事業計画を作るときのポイントは何であるのかを明確にする必要があります。
たとえば、「ロボット技術の活用・製造」は製造業の有望度高のテーマです。
申請する人が多く、採択率も高いテーマで、市場成長を背景に魅力的な事業領域ですが、競争が激しい人気テーマなので、他社との差別化が明確で自社の強みを活かす必要があります。
人気分野はそれだけ競争相手も多いのでオリジナリティが要るということです。
一方、製造業の「オーダーメイド商品の製造」は、申請する人は少ないけれど、採択率が高い有望度中に該当するテーマです。
市場性はありますが参入するハードルが高いという特徴があります。
「自社の強み」と「参入テーマ」が結びやすい・相性がよい場合は、既存の強みを活かして競争できます。
優位性のある事業を確立できる可能性が高いです。
「事業再構築補助金」の公式サイトでは、製造業を4つの分野に分類。
有望度ごとに具体的な事業テーマを示しています。
【事業再構築補助金】製造業(機械)の有望度別の事業テーマ
【有望度・高】
- ロボット技術の活用・製造
- EV関連事業の展開
- エネルギー・電力分野の展開 等
【有望度・中】
- レーザー関連機器開発・導入
- リサイクル関連事業
- ステンレス加工・製造 等
【有望度・低】
- 研削技術の展開
- 治具の開発・製造
- 船舶製造事業 等
【事業再構築補助金】製造業(金属)の有望度別の事業テーマ
【有望度・高】
- 半導体関連事業
- EV関連事業の展開
- アルミ加工技術の展開 等
【有望度・中】
- マシニングセンタの導入
- 熱処理技術の活用・発展
- 専門工具の製造 等
【有望度・低】
- 塗装事業の展開
- プレス加工の関連事業
• 製缶事業の新展開 等
【事業再構築補助金】製造業(化学・繊維)の有望度別の事業テーマ
【有望度・高】
- プラスチック,樹脂の新展開
- SDGsリサイクル
- 医療分野の展開 等
【有望度・中】
- 編物・織物の製造販売
- 体験・ワークショップ事業
- オーダーメイド商品の製造 等
【有望度・低】
- 観光事業の展開
- 美容関連事業の展開
- 塗装事業の展開 等
【事業再構築補助金】製造業(その他)の有望度別の事業テーマ
【有望度・高】
- 家具・インテリア製造販売
- オンライン事業展開
- 段ボール製造・販売 等
【有望度・中】
- 伝統工芸技術
- コンクリート製造・開発
- 木製品・家具・の関連事業 等
【有望度・低】
- 化粧品・健康事業
- 印刷関連事業
- 高齢者向けサービス
【製造業】「業再構築補助金」の採択事例は?
「事業再構築補助金」の公式サイトでは、業種別に過去の採択事例を紹介しています。
事業計画を立てるときのイメージを明確にするため、初めて「事業再構築補助金」に申請する方は、採択事例を確認することをおすすめします。
では、実際に「通常枠」(現「成長枠」)に採択された、食品製造行の事例を見てみましょう。
【採択された事業再構築の内容】
レトルト食品のOEM事業にチャレンジ
【企業データ】
オリジナルプリンの製造・販売を行う、従業員16人の製造業者。
【事業計画の概要】
オリジナルプリンの製造、web通販や直営店での販売、カフェを経営していたが、コロナ禍のカフェ経営が悪化しました。
そこで、独自製法の技術を活用してレトルト食品事業の開始を決断。
レトルト食品を極小ロットで受注し、商品企画に関する相談から販路開拓、販売までをワン・ストップで提供するOEM事業(委託を受けて他社のオリジナル製品を生産すること)をスタートします。
「事業再構築補助金」で、OEM生産のための設備投資を計画。
補助事業終了後4年目で売上約78%増、新分野比率33%を計画し、事業者間・異業種間の連携を進め、地域活性化への貢献を目指します。
まとめ
「事業再構築補助金」は、思い切った事業再構築を検討している製造業の方におすすめの補助金です。
申請→審査→採択→事業実施、という流れで補助金が入金されます。
また、「事業再構築補助金」の申請から入金までの流れは、1年半以上かかると考えておきましょう。
ちなみに、申請に必要な事業計画書は、認定支援機関の協力が必要になります。
「認定支援機関」とは、中小企業支援に関する専門的知識や実務経験が一定レベル以上にある者として、国の認定を受けた支援機関のことです。
株式会社リアリゼイションも認定支援機関!
弊社では補助金対象者の方に万全の体制でバックアップサポートいたします。
中小企業診断士・行政書士が監督を行う認定支援機関の弊社のサポートをぜひともご活用ください。
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