自社のECサイトを始めたいけど、実際に制作するとなるとどのくらい費用がかかるのだろう……とお考えの方。
ECサイトの構築には0円~数千万円以上と規模により大きく異なってきます。
本格的なオリジナルのサイトを立ち上げようとすると、やはり数百万円以上の費用が必要となります。
今回は、ECサイト構築について以下3つを解説していきます。
- 1. ECサイトの種類は?
- 2. ECサイト構築のそれぞれの相場は?
- 3. ECサイト構築が対象の補助金4選
目次
ECサイト構築にはいくらかかる?相場は?
ECサイト構築とは?
一口にECサイト構築といっても、構築方法や、サイトの機能によって費用の相場はさまざまです。
費用をおさえて簡単にECサイトを開始する場合(モール型など)、10~50万円ほどで構築可能な場合もあります。
反対に、自社オリジナルのデザインやコンテンツを開発し、本格的なECサイトの構築を行うのであれば、最低でも100万円から500万円以上の費用が必要となります。
大きくわけてECサイトは、『モール型』『自社サイト型』に分けられます。
モール型 | 自社サイト型 |
---|---|
複数の店舗が出店しているモール型サイト (例:Amazonや楽天ショッピング、Yahoo!ショッピングなど) | 自社でサーバを借りてECサイトを作る (例:ユニクロ、ZARA、無印良品などの自社単独のサイト) |
その中で、ECサイトの構築方法でも、「ASP(無料・有料)」「フルスクラッチ」「パッケージ」「オープンソース」「クラウド」などにわけられ、それにより費用も大きく異なります。
無料ASP
- 素人でも簡単にECサイトが構築できる
- 代表的なものは、「BASE(ベイス)」や「STORE.jp」など。
- 相場(無料)
有料ASP
- 無料ASPよりも機能やサポートが充実。
- 代表的なものは、「MakeShop」や「Future Shop2」など。
- 相場(初期費用1~20万円・月額~10万円)
クラウド
- クラウド環境でECサイトの構築から運用までが可能
- 安価なASPと比較すると、常に最新のシステム環境で各社固有のカスタマイズやシステム連携も可能な点がメリット
- 提供会社がシステム開発をおこなう
- 相場(初期費用300万円~・月額10万円~)
パッケージ
- クラウド型の1つ
- 導入時にシステムがある程度パッケージ化された状態のもの
- カスタマイズも可能で自由度は高い
- 一般的に求められる機能は兼ね備えており、時間やお金をかけずに、希望通りのサイトを作りやすい
- ASPに比べ高額だが、フルスクラッチに比べるとランニングコストは高い。
- 費用(初期費用500万円~・月額10万円~)
オープンソース
- スキルさえあれば比較的低コストで本格的なECサイトが構築できる
- プラグインが揃っておりカスタマイズの幅が広い
- ある程度の技術力がいる
- 費用(月額10万円~)
フルスクラッチ
- ゼロからサイトを立ち上げる
- 完全オリジナルの自社サイトの構築が可能
- ゼロから開発を行うため、完成まで時間がかかる
- 費用は最も高額(初期費用 数千万円~・月額数十万円~)
本格的なECサイト構築には高額投資が必要
上の相場を見ていただくとわかるように、無料ASPや安価な有料ASPで簡単なECサイト構築をするのは比較的低コストで立ち上げが可能ですが、自社オリジナルの自由度の高いECサイトを構築しようとすると、どんどんコストはあがっていきます。
ECサイト制作が対象の補助金一覧
希望通りの本格的なECサイトを構築したいけど、予算が……。という方は、ECサイト構築を補助してもらえる「補助金」を活用するのも1つの手です。
以下、「ECサイト構築」が対象の補助金をまとめました。
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者などが今後直面する制度変更などに対応するために取り組む販路開拓などに必要な経費の一部を補助してもらえる補助金です。
「今後直面する制度変更」というのは、たとえば働き方改革や被保険者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入などが考えられます。
それらに対応できる販路開拓をするために、この小規模事業者持続化補助金を活用することができます。
■小規模事業者持続化補助金でECサイト構築!
小規模事業者持続化補助金の補助対象経費の中に「ウェブサイト関連費」というものがあり、ウェブサイトやネットショップ( EC サイト)等の構築、更新、改修をするために要する経費が対象とされます。
ウェブサイト関連費は、補助金交付申請額の1/4が上限となり、ウェブサイト関連費のみでの申請は対象外となりますのでご注意ください。
●最大補助額200万円
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)
ものづくり補助金は、“ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金”の略称です。
中小企業が生産性向上を目標に革新的な新商品や新サービスの開発、新しい生産方式などを行う際に、その事業に必要な設備投資を支援してもらえる補助金です。
●最大補助額3,000万円
ものづくり補助金でネットショップ(ECサイト)構築!
ものづくり補助金でも、ウェブサイト制作は経費の対象となります。
以下、実際にウェブサイト(ECサイト)構築で採択された事例をご紹介いたします。
ネットショップ(ECサイト)構築で採択された事例
事業計画名 | 地域特性を生したECサイト「地域掘り出しサイト」の開発を行う |
業種 | 印刷・同関連業 |
その他にも、
- 道の駅を核とした新しい発想の通販サイトの開発
- すべての方にやさしい「ユニバーサルデザインWEBサイト」の構築
などの採択事例があります。
出典:ものづくり補助金総合サイト
事業再構築補助金
新型コロナウイルス感染症の影響が続き、当面の需要や売り上げの回復が期待しづらい中、ポストコロナ・ウィズコロナ時代の経済社会の変化に対応するために中小企業が取り組む事業再構築を支援する事業再構築補助金。
それにより、日本経済の構造転換を促すことが目的とされています。
新分野展開、事業転換、業種転換、業態転換、または事業再編という思い切った事業再構築に取り組む企業が対象となります。
最大補助額は、なんと1.5億円です。
2022年の事業再構築補助金のくわしい内容は以下の記事をご覧ください。
事業再構築補助金でECサイト構築!
自力で第6波、7波を乗り切れるように、オンラインで販売するECサイトの構築、及びテイクアウトへの対応を申請しました。
そのためにも、ECサイトの構築だけでなく、各地への配送・デリバリーを行うための「冷蔵庫」など設備・機械の購入。
それらを設置するため、店内の改装なども必要となり、かなり大掛かりな計画となっております。
その他事業再構築補助金の採択事例をご紹介している記事もあわせてご覧ください。
事業再構築補助金
IT導入補助金とは、日々の業務の効率化、自動化のためにITツールの導入にかかる経費を最大450万円まで補助してもらえる補助金です。
たとえば、「ITを活用して経営状況を「見える化」したい」、「ITで業務を効率化したい」、「ITを活用し、働き方改革を考えている」などの自社の課題やニーズにあったITツールを導入したいと考えている企業に向けた補助金です。
IT導入補助金をとおして、企業が業務効率化・売上アップといった経営力の向上・強化を図ることが目的とされています。
そして、IT導入補助金2022では、昨年度の公募まで対象外とされていたパソコンやタブレットなどのハードウェアや、レジ機器などの購入費も補助対象の経費となりました。
●最大補助額450万円
IT導入補助金でネットショップ(ECサイト)構築!
IT導入補助金2022でネットショップ(ECサイト)構築が対象となるのは、今回より新設された「デジタル化基盤導入類型」です。
「デジタル化基盤導入類型」では、「会計・受発注・決済・EC」のいずれかの機能を含むソフトウェアの導入や、PC・タブレット、レジ・券売機などのハードウェア購入などを補助の対象とします。
この中で、「デジタル化基盤導入型」では、ネットショップ(ECサイト)制作は補助の対象にふくまれます。
ただし、IT導入事業者/ベンダーが制作するものに限ります。
IT導入事業者/ベンダー以外の業種に依頼をしたものや、自身で制作したECサイトは対象外となりますのでご注意ください。
ネットショップ(ECサイト)構築で採択された事例
●製造業(生菓子製造)
IT導入補助金を活用して、 自社ECサイトを立ち上げ!
・ ターゲットに応じた複数のECサイトを展開。
・個人からの注文はこれまで電話受付・郵便振替の対応だったが、ECサイト経由での受注となり受付業務等が効率化。小口の注文にも対応できるようになった。
まとめ
今回は、ECサイト構築にかかる費用の相場をご紹介しました。
コロナ禍で、ネットショップやECサイトはどんどん需要が高くなっています。
事業の発展や再構築のためにECサイトを立ち上げたい!という方は、ぜひ事業者のための補助金をご活用ください。
ECサイト構築に補助金を使いたい!という方はこちら
株式会社リアリゼイションでは、これまで400社以上の補助金申請サポートを行ってきました。
補助金申請サポートからECサイト制作まですべて承ります!
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「どんな補助金があるの?」という方も、まずはご相談ください!お客さまのご要望にあう補助金をご提案いたします。
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