2022年3月3日(木)に事業再構築補助金の第4回公募の採択結果が発表されました。
気になる採択率ですが、第4回公募の採択率は約45%です。
では、今回は事業再構築補助金の(第4回公募)の採択結果・採択率を過去の採択結果・採択率も見ながら解説していきましょう。
目次
事業再構築補助金とは
事業再構築補助金は、コロナ時代の今、変化する経済社会に対応するための事業再構築を支援してもらえる補助金です。
新型コロナウイルスの影響を受けた中小企業などが、新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編などを行い、事業の再構築を図る際、その事業にかかった経費を補助してもらえます。
・新分野展開とは…主たる業種や事業を変更せずに、新しい製品の製造や、新しい商品、サービスを提供することで、新たな市場に進出すること。
・業態転換とは…今まで行っていた商品やサービスそのものは変えずに、製品などの製造方法の変更や、商品やサービスの提供方法を変更すること。
・事業転換とは…新たな製品の製造や、新たな商品、サービスを提供することにより、主たる業種を変更せずに、主たる事業を変更すること。
・業種転換とは…新たな製品の製造、新たな商品、サービスを提供することにより、主たる業種を変更すること。
・事業再編とは…会社法上の組織再編行為などを行い、新たな事業形態のもとに、新分野展開、事業転換、業種転換または業態転換のいずれかを行うこと。
対象者は?
事業再構築補助金の対象は、事業再構築補助金は新型コロナウイルスの影響を受けていることが前提となります。
それから、新分野展開、事業・業種転換、事業再編またはこれらの取組を通じた規模の拡大などの事業再構築のための取組みをする中小企業、中堅企業が対象となります。
申請する枠ごとにいくつか要件が定められています。くわしい要件などは、最新の公募要領をご覧ください。
申請スケジュール
現在公募中の第5回公募の申請はいつからいつまで?
事業再構築補助金の第5回公募の公募期間は2022年1月20日から3月24日までです。
申請受付は2022年2月17日18時より開始しました。
事業再構築補助金の採択結果は?採択率は?
では、本題の第4回公募の採択結果を見てみましょう。
事業再構築補助金の(第4回公募)の応募件数は19,673件。
そのうち8,810件が採択されています。
採択率は約45%です。
第3回公募の採択率は約44%でしたので、前回と大差のない結果となりました。
それぞれの枠の採択率は?
過去第3回公募をふくめた採択率は以下のとおりとなっています。
第1回公募の採択率:約36%
第2回公募の採択率:約45%
第3回公募の採択率:約44%
第4回公募の採択率:約45%
申請者数や、それぞれの枠の結果については、以下の表をご覧ください。
第1回公募採択結果
件数 | 中小企業など | 中堅企業など | 合計 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
通常枠 | 卒業枠 | 特別枠 | 通常枠 | 特別枠 | V字回復枠 | ||
応募件数 | 16,897 | 5,167 | 80 | 71 | 14 | 2 | 22,231 |
申請要件を 満たした件数 | 14,783 |
4,315 |
69 |
60 |
11 |
1 |
19,239 |
採択件数 |
5,092 |
2,859 |
45 |
12 |
7 | 1 |
8,016 |
採択率 |
約30% |
約55% |
約56% |
約16% |
50% |
50% |
約36% |
第2回公募採択結果
件数 | 中小企業など | 中堅企業など | 合計 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
通常枠 | 卒業枠 | 特別枠 | 通常枠 | 特別枠 | V字回復枠 | ||
応募件数 | 14,800 |
48 |
5,884 |
59 |
9 | 0 | 20,800 |
申請要件を 満たした件数 | 13,174 |
36 |
5,071 |
45 |
7 |
0 |
18,333 |
採択件数 |
5,367 |
24 |
3,919 |
21 |
5 | 0 |
9,336 |
採択率 |
約38% |
50% |
約67% |
約36% |
約56% |
約45% |
第3回公募採択結果
件数 | 通常枠 | 大規模賃金引上枠 | 卒業枠 | 緊急事態宣言特別枠 | 最低賃金枠 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
応募件数 | 15,423 | 20 | 44 | 4,351 | 469 | 20,307 |
申請要件を満たした件数 | 14,103 | 18 | 37 | 3,933 | 428 | 18,519 |
採択件数 | 5,713 | 12 | 20 | 2,901 | 375 | 9,021 |
採択率 | 約37% | 約60% | 約45% | 約67% | 約80% | 約44% |
第4回公募採択結果
件数 | 通常枠 | 大規模賃金引上枠 | 卒業枠 | 緊急事態宣言特別枠 | 最低賃金枠 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
応募件数 | 15,036 | 12 | 17 | 4,217 | 391 | 19,673 |
採択件数 | 5,700 | 6 | 8 | 2,806 | 290 | 8,810
|
採択率 | 約38% | 50% | 約47% | 約67% | 約74% | 約45% |
事業再構築補助金の第1回公募では約36%という厳しい結果となりましたが、第2回公募以降は約40%以上をキープしています。
令和3年度の事業再構築補助金の公募は第5回まで。
残す第 5回公募の採択結果はどうなっていくのでしょうか。
不採択理由は、事務局に問い合わせると教えてもらえる!
結果通知だけでは、事業計画に問題があったのか、書類に不備があったのか判断できませんよね。
できることなら「改善すべき点(不採択理由)を知って次の申請につなげたい!」と思う方もいらっしゃると思います。
不採択理由は、事業再構築補助金の事務局のコールセンターに電話すると教えてもらえます。
(結果発表後は問い合わせが殺到し、電話が繋がりにくい傾向にあります)
「次回以降の申請に再度挑戦したい!」
という方は、不採択理由を聞いてみると次の申請に活かすことができるのではないでしょうか。
以下、事業再構築補助金の不採択となってしまうよくある理由をまとめている記事もあわせてご覧ください。
審査項目・加点項目について詳細は、公募要領をご覧ください。
まとめ
今回は事業再構築補助金【第4回公募】の採択結果について、解説しました。
令和3年度の事業再構築補助金の公募は、残すところあと1回となっています。
事業再構築補助金は、令和4年度も公募が行われる予定で、新たな枠の創設と見直し、補助上限額の引上げが行われ、引き続き注目の補助金となっています。
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