そもそも補助金ってなに?

補助金と助成金、名称がわかれていますが、補助金も助成金も、なんとなく同じようなものだと思っている人は少なくないのでは? 補助金も助成金も国や地方公共団体から企業を支援する目的で、返済不要で支給されるものだという点では同じです。 ですが、補助金と助成金は別物で取り扱っている団体や、特徴など、それぞれで違う点も多々あります。 今回は補助金と助成金の違いや、それぞれと比較した特徴などわかりやすく解説していきます。

企業が何らかの事業や取組みを行う際に、国などから支給してもらえる補助金。
本コラムでも日々、さまざまな補助金のご紹介をしています。

今回は、基本中の基本「そもそも補助金ってなに?」という疑問にお答えしていきたいと思います。

1. 補助金とは?

補助金は、国や地方公共団体から、企業の目的や取組みを支援するために給付されるお金です。

経済産業省 ミラサポplusに補助金について以下のことが記載されています。

引用:経済産業省 ミラサポplusより

そもそも補助金は、国の政策目標を実現するためにあり、その目標に沿った事業をしている事業主にたいして支給されるもの
主に、経済産業省や、地方自治体などが補助金を取り扱っています。

補助金の財源は税金で、予算や交付件数も決まっているものが多いため、提出する書類も複雑です。

そのため、申請しても厳しい審査にかけられて、採択された事業主のみが支給されるのが特徴です。

さらに、多くの補助金には、申請締め切りがあり、募集期間が設けられています。

ただ、補助金は助成金に比べ、支給額が高く、種類も多いのが特徴です。
数百万から規模の大きいものでいうと数億円の補助金も存在します。

2.どんな補助金がある?

補助額の高い代表的な補助金でいうと、最大1億円の事業再構築補助金や、小規模事業者持続化補助金ものづくり補助金などがあります。
それぞれの補助金の特徴をご紹介しましょう。

事業再構築補助金

事業再構築補助金は、コロナ時代の今、変化する経済社会に対応するための事業再構築を支援してもらえる補助金です。

コロナウイルスの影響を受けた中小企業などが、新分野展開、業態転換、事業・業種転換、事業再編などを行い、事業の再構築を図る際、その事業にかかった経費を補助してもらえます。

事業再構築補助金について、さらにくわしい内容は、「事業再構築補助金ってなに?」のページをご覧ください。

ものづくり補助金

ものづくり補助金は、“ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金”の略称です。

中小企業が生産性向上を目標に革新的な新商品や新サービスの開発新しい生産方式などを行う際に、その事業に必要な設備投資を支援してもらえる補助金です。

ものづくり補助金は、一般型、グローバル展開型、ビジネスモデル構築型にわかれていて、それぞれ対象の事業内容や補助額などが違ってきます。

そして令和2年度注目を集めたコロナ特別枠は終了し、今年度の令和3年は、新たに新型コロナウイルスに対応したビジネスモデルの転換を行う事業者に向けた “低感染リスク型ビジネス枠”が創設されました。

ものづくり補助金についてさらにくわしい内容は、「ものづくり補助金ってなに?」のページをご覧ください。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者などが今後直面する制度変更などに対応するために取り組む販路開拓などに必要な経費の一部を補助してもらえる補助金です。

「今後直面する制度変更」というのは、たとえば働き方改革や被保険者保険の適用拡大、賃上げ、インボイス導入などが考えられます。

それらに対応できる販路開拓をするために、この小規模事業者持続化補助金を活用することができます。

それにより、地域の雇用や産業を支える小規模事業者などの生産性向上と持続的発展を図ることが目的とされています。

小規模事業者持続化補助金は、基本の類型の”一般型”と、コロナに対応した”低感染リスク型ビジネス枠”にわかれています。


小規模事業者持続化補助金(低感染リスク型ビジネス枠)についてくわしい内容は、「小規模事業者持続化補助金の低感染リスク型ビジネス枠ってなに?」のページをご覧ください。

3. まとめ

補助金について解説しました。

どれも、基本的に返済不要でもらえるお金なのは変わりがありませんが、補助金によってそれぞれ目的や、金額などが細かく違ってきます。

いずれにしても、申請を検討する場合は、各補助金についての詳細を確認する必要があります。

まだまだたくさんの補助金があり、今後もさまざまな補助金をご紹介していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね。

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