大手ショッピングモールやスーパーなどの進出により、商店街に大きなダメージを与えていることはよく知られております。
その結果、商店街がシャッター街化していくという残念な結果を生む可能性があります。
今回の「商店街起業・承継支援事業」はそんな商店街の救いの手となりそうです。
本助成金は、都内商店街で個人・中小企業者が開業等するにあたり、経費の一部を最大300万円まで助成されます。
助成金により店舗の出店を促進することで、商店街の活性化をはかるねらいとなります。
1.商店街起業・承継支援事業とは
「商店街起業・承継支援事業」は、都内商店街で個人または中小企業者が開業等をするにあたり、必要な経費の一部を助成します。
商店街における開業者や事業後継者の育成及び開業等を支援し、都内商店街の活性化を図ることがねらいです。
2.助成対象業種
助成対象となる業種は以下のとおりです。
更に詳しい業種の情報は下記を御覧ください。
- 卸売業・小売業
- 不動産業・物品賃貸業
- 学術研究・専門・技術サービス業
- 宿泊業・飲食サービス業
- 宿泊業・飲食サービス業
- 教育・学習支援業
- 医療・福祉
- サービス業(他に分類されないもの)
3. 助成対象経費
「商店街起業・承継支援事業」で利用可能な経費は以下のとおりです。
- 店舗新装・改装工事費
- 設備・備品購入費
- 宣伝広告費
- 実務研修受講費
- 店舗賃料費
賃料・広告宣伝費用などで、出店だけでなく、継続的な運営の助けとなる経費が利用できるのは魅力的ですね。
(引用:公益財団法人 東京都中小企業振興公社)
4. スケジュール
「創業助成事業」のスケジュールは以下のとおりです。
対象期間
交付決定日から開業日の翌々月末(最長1年間)
※店舗賃借料は交付決定日から2年間となります。
(第1回:令和3年8月1日、第2回:令和4年1月1日)
※第2回エントリー受付期間:令和3年9月15日(水)9:00~10月4日(月)17:00
申請期間は、いつからいつまで?
申請エントリー | 9/15(水)~10/4(月) |
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申請書類提出 | 10/5(火)~10/15(金) |
一次審査(資格・書類審査) | 11月上旬 |
二次審査(面接審査) | 12月上旬 |
助成対象者決定(交付決定) | 令和4年1/1(予定) |
5.助成率・助成額
「創業助成事業」の助成率・助成額に関しては以下のとおりです。
6. 申請方法
申請を行うには、「申込フォーム」への入力が必要です。
申請フォームへの入力は、「ネットクラブ会員サービス」へのご登録が必要です。ご登録がお済みでない方は、こちらからご登録をお願いいたします。
詳しくは、下記公式サイトの「募集要項」をご確認ください。
7. 採択率は
気になる採択率ですが以下のとおりとなっております。
令和2年度(1回目)
申請者数:108件中 採用数:43件(30件) 採用倍率:2.5倍(3.6倍)
令和3年度(1回目)
申請者数:66件中 採用数:22件(14件) 採用倍率:3倍(4.7倍)
※なお本事業は「若手・女性リーダー応援プログラム助成事業」と併願できます。
()内は上記助成金をのぞいた数字
8. まとめ
衰退化・空洞化していく商店街の救世主となりうる「商店街起業・承継支援事業」。
大型ショッピングモールやスーパーなど、競合店がひしめくなか、商店街においては、テナントの充実は最も肝となる要素です。
対象となる経費も、改装工事費、賃借料、広告費など使い勝手の良さそうなものが利用可能となっております。
これから商店街で事業を展開していきたいという方は、ぜひともこの助成金を活用し、活性化を図ることで相乗効果を狙ってみてはいかがでしょうか。